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映像と講演:オムニバス映画「七つの大罪」 |
(2007年02月02日) |
映像と講演 2月2日(金) 講演 萩野 弘巳 氏 映画「七つの大罪−Les Sept Peches Capitaux」1952年制作。仏伊の有名監督が、有名俳優で制作した7話からなるオムニバス映画。全編2時間18分だが、そのうち後半4編(1時間10分)を上映。出演俳優は「狂言回し」にジェラール・フィリップが素晴らしい軽妙な演技を見せる他、フランソワーズ・ロゼー、ミシェル・モルガン、アンリ・ヴィダル等が名演技を見せる。「七つの大罪」は日本ではあまり知られていないが、カトリック世界では文学や民話の主題となるほどポピュラーである。普通、1−傲慢、2−嫉妬、3−貪欲、4−淫欲、5−大食、6−怒り、7−怠惰。これらは人間の欲望に基づいた、罪というよりは、仏教でいう「煩悩」のようなもので、その点あまり仰々しく論ずべきものでなく、フランス人イタリア人もこのように軽妙に扱えるのだと思う。 上映するのは後半の4つの罪。 第4話L'Envie 嫉妬−ロベルト・ロッセリーニ監督。コレットの『牝猫』の脚色。 第5話La Gourmandise(日本語訳では美食となっているが、むしろ大食、暴食)−カルローリム監督、アンリ・ヴィダルの名演技。これもヨーロッパでは有名な小話。 第6話L'Orgueil高慢(傲慢−むしろ誇り−虚栄)−クロード・オータン・ララ監督。フランソワーズ・ロゼーとミシェル・モルガンの粛然とするような名演技。 第7話「?」−教会の定めた7つの大罪に入らない第8の大罪、種明かしはいかがかと思うが、敢えて言うならば「妄想の罪」。アッと言わせるおち。ジョルジュ・ラコンブ監督。ジェラール・フィリップ主演。
元NHK欧州総局長、現在、放送大学客教授、TMF日仏メディア交流協会常務理事 主催:財団法人日仏会館・協会、TMF日仏メディア交流協会 |
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