講 演 荻野 弘巳 氏(元NHK欧州<パリ>総局長、東海大学・シーボルト大学教授)
開 演 18:00 (17:30開場)
場 所 日仏会館ホール(恵比寿駅より徒歩10分)定員120名
主 催 財団法人日仏会館/TMF日仏メディア交流協会
協 賛 アイ・ヴィー・シ−/エモア
入場料 主催団体の会員無料(非会員:講演・懇親会費用として、一般1000円、学生500円)
<作品紹介>
第二次世界大戦の終期ベルリンは連合国軍に占領され、独裁者ヒトラーは行方不明になっているとき、ノルウェーのオスロー*1からドイツ軍の高官とその情婦、情婦の夫、ナチス親衛隊の指導者とその子分のならず者、その他戦争中はドイツ軍の手先・協力者として旨い汁を吸った実業家などの一団がドイツの潜水艦(Uボート=ウンターゼーボート)に乗って、南米ブラジル*2目指して出航する。途中艦内で怪我人が出て、治療のため、フランス海岸のロワイヤン*3に立ち寄り、フランス人医師を拉致する。Uボートは漸く南米海岸に近づくが、そこに配備していた諜報員はドイツ降伏の報にいち早く逃亡し、また諜報員の世話をしてきた対独協力のブラジル人商人は、言を左右にして協力を渋る。最も強硬派の親衛隊隊長は商人を殺して一行はなおも海上を彷徨い続け、ついに味方ドイツの補給船から燃料の補給を受けながら、ドイツ降伏の現実を受け入れているこの補給船を砲撃・撃沈するという狂気に走る‥。
*1:ノルウェーは大戦中北欧唯一のドイツの同盟国。
*2:ブラジルはドイツ系移民が多く、戦後もナチス党員の隠れ家となった。
*3:ロワイヤンはジロンド河口北岸の港町で、自由フランス(対独協力)領。