講 演 杉原 賢彦 氏(映画批評・慶応義塾大学講師)
開 演 18:00 (17:30開場)
場 所 日仏会館ホール(恵比寿駅より徒歩10分)定員120名
主 催 財団法人日仏会館/TMF日仏メディア交流協会
協 賛 アイ・ヴィー・シ−/エモア
入場料 主催団体の会員無料(非会員:講演・懇親会費用として、一般1000円、学生500円)
<タイムテーブル>
18:00 開会
18:05〜19:35 DVD上映「海の沈黙 - Le Silence de la Mer」
2004年制作 フランス作品 カラー・日本語字幕付 90分
原作:ヴェルコール(1902-1991)
監督:ピエール・ブートロン
出演:ミシェル・ガラブリュ、ジュリー・ドラルム、トマ・ジュアネ、マリー・ビュネル 他
19:40〜20:10 講 演
杉原 賢彦 氏(映画批評・慶応義塾大学講師)
20:10〜20:40 懇親会
<作品紹介>
第2次大戦下、ナチス・ドイツによって占領されたフランスの小さな町。叔父と姪が慎ましやかに暮らす家に、ドイツ軍の将校が寄宿することいなった。ほどなく現れたその将校は、礼儀正しい青年で、毎夜のようにナチス・ドイツが掲げる理想とフランスへの思いを語り続ける。だが、叔父と姪は口を閉ざしたまま彼と彼の話を無視し続け、頑なな沈黙をもって応える…。
第2次大戦が勢いを増す1941年に書かれ、翌年の2月に上梓された、ヴェルコールによるレジスタンス小説を映画化。けっして声高にレジスタンスを語るのではなく、無名の人々の真摯な抵抗を描いて胸を打つ。
大戦後まもなく、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の手によって映画化されているが、本作は2004年にテレビ用に映画化されたもの。したがって、原作に忠実に描きながらも、欧州統合が果たされた21世紀を意識したものともなっているのが注目される。