講 演 杉原 賢彦 氏(映画批評・慶應義塾大学講師)
開 演 18:00 (17:30開場)
場 所 日仏会館ホール(恵比寿駅より徒歩10分)定員120名
主 催 財団法人日仏会館/TMF日仏メディア交流協会
協 賛 アイ・ヴィー・シ−/エモア
入場料 主催団体の会員無料(非会員:講演・懇親会費用として、一般1000円、学生500円)
DVD上映「ゴリオ爺さん」2004年制作 フランス作品 日本語字幕付 100分
原作:オノレ・ド・バルザック
監督:ジャン=ダニエル・ヴェラーゲ
脚色:ジャン=クロード・カリエール 撮影:ヴィクトール・ザック
音楽:キャロラン・プティ 衣装:ベルナデット・ヴィヤール
出演:シャルル・アズナヴール(ゴリオ爺さん) マリク・ジディ(ラスティニャック) チェッキー・カリョ(ヴォートラン) ナディア・バランタン(ヴォケー夫人)マルーシュカ・デートメルス(ボーセアン夫人) フロランス・ダレル(デルフィーヌ・ニュシンゲン) ローズマリー・ラ・ヴォーレ(アナスタジー・ド・レストー)
〜作品紹介〜
苦労を重ねて小金を貯め、ふたりの娘たちをそれぞれ大貴族のレストー伯爵と銀行家のニュシンゲン男爵に嫁がせたゴリオ爺さん。そして、野心をたぎらせ地方からパリへとやって来た青年ラスティニャック。ふたりの運命が交わる下宿屋ヴォケー館を主たる舞台にして、19世紀、王政復古の時代のパリの人間模様を綴ったバルザックの代表作を映像化。
バルザック文学の中核をなす「人間喜劇」中の白眉ともいえる『ゴリオ爺さん』は、サイレント時代より幾度となく映画化、あるいはテレビドラマ化されているが、本作は2004年に、名脚本家として知られたジャン=クロード・カリエールによる脚色のもと、テレビ用に制作されたもの。長大な作品をコンパクトにまとめたカリエールの手腕はもとより、主役のゴリオ爺さんを演じるシャルル・アズナヴールの名演、そしてラスティニャックを演じる気鋭の若手俳優マリク・ジディの溌剌とした演技によって、バルザック文学の精髄を現代によみがえらせる。