日仏会館と日仏メディア交流協会の共催により、下記のとおり映像の上映と講演会を開催いたします。
■日時 : 5月23日(水)
18時00分〜20時30分(17時30分開場)
20時30分〜21時00分 懇親会
■場所 : 日仏会館ホール (日仏会館1階)
住所/東京都渋谷区恵比寿3-9-25 恵比寿駅徒歩10分
■司会 : 杉原 賢彦氏 (映画批評・慶應義塾大学 講師)
■講演 : 山崎 剛太郎氏
■主催 : 公益財団法人 日仏会館・TMF 日仏メディア交流協会
■協賛 : アイ・ヴィー・シー/エモア
■会費 : 日仏会館・TMF会員 無料
非会員 1,000円 (学生500円)
■定員 : 120名
〈作品紹介〉
ベル・エポックが終わろうとする時代のパリ、モンパルナス。肺結核を病む画家のアメデオ・モジリアニは、不遇をかこつ毎日を過ごすなか、絵を学ぶひとりの少女と出逢った。彼女の名はジャンヌ。たちまち燃えるような恋に落ちたふたりだったが、ジャンヌの父親がふたりを引き裂いた。モジリアニのよき理解者だった画商のズボロフスキーは、懊悩する彼を南仏へと気分転換に送り出す。やがて父のもとを去ったジャンヌも合流し、つかの間の平穏が訪れた。だが、ふたりの幸福な時間が長く続くことはなかった……。
夭折した画家モジリアニの最期の日々を描いたジャック・ベッケル監督作。この映画の1年後、まさにモジリアニのように若くして亡くなったジェラール・フィリップの面影が重なる作品でもある。
モジリアニと激しい恋に落ちるジャンヌ・エビュテルヌを演じるアヌーク・エメ(ふたりはこの前年『奥様ご用心』で共演)の清楚な美しさに加えて、モジリアニの才能を冷徹に見抜き、その作品を買い占める画商モレルを演じるリノ・ヴァンチュラのすさまじいまでの存在感もまた印象深い。
字幕翻訳家として活躍され、『モンパルナスの灯 モジリアニ物語』(講談社文庫)の翻訳もある山崎剛太郎氏による講演とともに、名作を再び──。
〈講演者〉
山崎剛太郎(やまさき こうたろう)
1917年、福岡県に生まれる。早稲田大学在学中より、加藤周一、中村真一郎、福永武彦らとともにマチネ・ポエティクの同人として活躍。外務省勤務を経て映画会社、東和(現・東宝東和)に入社し、『大いなる幻影』『ゲームの規則』をはじめとして700本以上の映画の字幕を手がける。著書に『薔薇物語』(雪花社)、『夏の遺言』(水声社)、『一秒四文字の決断 セリフから覗くフランス映画』(春秋社)、訳書に『モンパルナスの灯 モジリアニ物語』(講談社文庫)、『映画よ夢の貴公子よ 回想のジェラール・フィリップ』(早川書房)など。